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スポーツの世界で頂点を極めた指導者による管理理論が注目されている。先頃、我が国ではサッカー日本代表チーム監督にボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)人のイビチャ・オシム氏が抜擢され、その力に期待が高まっている。しかし、2001年にイングランド代表チームがスウェーデン人であるスベン・ゴラン・エリクソン氏を監督に招聘した時は、反発の声が上がった。誇り高き“サッカー発祥の地”の代表を率いるリーダーが外国人で、しかも北欧の小国の出身者であってよいのかというのだ。
そうした批判をものともせず、エリクソン氏はベッカムやオーウェンらスター軍団をまとめ上げ、強いイングランドを作り上げた。本書は企業マネジメントの専門家らがビジネス社会にも共通する視点から、エリクソン氏の管理理論と哲学を明らかにしたものだ。
スウェーデンは「ヨーロッパの日本」と呼ばれるように、トップが一方的に決断を押しつけるやり方を好まず、上下のコミュニケーションのあり方を重視する国だと言う。著者らはエリクソン氏について、カリスマにありがちな独裁的な性格は持たないが、馴れ合うことも容認しない新しいタイプの指導者であると言い、彼の意思決定や合意の形成法を分析していく。
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