●フランクフルト(Frankfurt) 29.06.2005
いよいよ決勝戦の朝を迎えた。今朝も昨朝同様の雨模様、まずはインターコンチネンタルホテルに顔を出してみた。しかし、この日はかなりの厳戒態勢で、入口付近で知り合いを待ちながら午前中を費やす事になってしまった。さすがに入口からロビーまでの距離が遠く、これではどうしようもないお手上げ状態の為にフランクフルト中央駅付近のドイツに来て一番最初に立ち寄ったレストランで昼食をとることにした。ムニエルとほうれん草のソテーのセットをオーダー、ひとりで取る食事は味気なかったものの頭の中は決勝戦のことでいっぱいだった。 食事をすませたあとは電車でスタジアムへ向かう事にした。キックオフまではまだまだ時間はあるのだが、スタジアム付近でゆっくり時間をつぶそうと思い、バルトスタジアムへ向かう。移動中はやはり同じ様に決勝戦を観に行くグループと顔をあわせることとなった。やはりサポーターの数はブラジル優勢のようだ。スタジアム内ではこの日同じく行われていた3位決定戦のドイツ対メキシコ戦がスクリーンで放映されていて、食い入るように見ていた。 やがて開幕戦と同じ様なセレモニーが行われ、その後両チームのスタメンが紹介された。ブラジルはケガで心配されたアドリアーノが名を連ねたベストメンバー、対するアルゼンチンの陣容も現段階でベストの布陣といえた。ちょうどその頃からだろうか、スタジアム外を大音響が包み込み始めた。最初は空港に近いために飛行機が飛び立つ際の音かと思いきや、正体はとてつもない雷の音であった。とにかく音がとても響き渡り、それでしかも屋根の隙間から大量の雨が降り注いできた。そして屋根の一部が破れ、そこをつたって大量の雨水がコーナー付近に注ぎ込まれ、一瞬して特大の水溜りができてしまった。 天候同様に試合も予期せぬ展開が待ち受けていた。いきなりアドリアーノが先制弾を放てば、それに続いてカカーがミドルシュートで追加点。前半で2−0のリードを奪ったブラジル、雨と雷が気になって集中できない時間帯があったが、はやい段階での2得点で俄然興奮度が増していった。ハーフタイムではお隣の女子高生(?)としばし談笑、とにかく「彼女はブラジルが好きであなた(私)とは気が合うわね」といった内容の話をしていた感じだった。 そんな楽しい時間はなおも続きロナウジーニョとアドリアーノが加点、ついにセレソンに歓喜の瞬間が訪れる事となる。スタンドからでもはっきりと分かるセレソンの異常なまでの喜び方、ロナウジーニョもサンバの練習の成果を発揮できる場ができて本当に嬉しそうだった。セレモニーと宴はこの夜延々と続き、そこはまるでリオのカーニバルの様でもあった。 私は雨の中を約30分ほど遅れた電車に飛び乗りホテルへ、そしてTVをつけると先ほどまで行われていたコンフェデレーションズカップの決勝戦をまたも観戦した。