●ハノーヴァー(Hanovar)〜フランクフルト(Frankfurt) 27.06.2005
今日でこれまで同行してくれたガイドとフランクフルトで別れることになっていた。途中口論にもなったし、バカなこともしたりもしたが、今回の旅の中でも彼の存在は大きかった。もちろん言葉の問題もさることながら、長距離のドライブを含め本当に彼には感謝をしている。フランクフルトでのスケジュールを確認して、ホテルはブラジル代表が宿泊するインターコンチネンタルホテルを予約する事ができなかったもののFIFAの関係者などが宿泊するシェラトンホテルをリザーブ、ハノーヴァーに別れを告げた。 これまでの移動距離を思うと今回のハノーヴァーからの移動はたいしたことはないのだが、ここでガイドとお別れかと思うとどうしても寂しい気分になるのはやむを得なかった。途中、ハイウェイのドライブインで食事を済ませ、フランクフルト入り。 すぐにホテルも見つかり、私はチェックインをすることになった。しかし、ここで重大なミスを発見!今日出発前に予約していたホテルはこのシェラトンに間違いないのだが、日付が一ヶ月もあとになっていたのである。しかも今日は予約客でいっぱいで宿泊できないとのこと、さらに同等クラスのホテルも全て予約でいっぱいらしく途方に暮れてしまった。 仕方がないので、とりあえずインターコンチネンタルホテルに向かって作戦を練り直す事にした。とにかく、フランクフルト市内のホテルに電話をかけまくってみると、このホテルに程近い安宿を教えてもらった。これまでとは明らかにグレードの落ちるバックパッカー向けの「Hotel Tourist」だが、とりあえず最終日までの予約を入れることにした。駅もすぐそばだし、インターコンチネンタルホテルも歩いてすぐなので、あとはさほど気にはならなかった。 すったもんだの末ようやく今夜の寝床を確保したところで、私はすっかり仲良くなったブラジル人ジャーナリスト達とタクシーに同乗してブラジル代表の公開練習へ向かった。中心地から少し離れた練習場は、ブラジル代表が練習をするという噂を聞きつけた現地の人々が多くかけつめていた。中にはすぐ隣が公園になっているためについさっきまで日光浴をしていたビキニギャル達も・・・。 練習は軽いウォーミングアップのあとにフォーメンションの確認、特にカウンターの対策に時間を割いていた。そして締めくくりにFK、CKのセットプレーの確認が行われた。そのFKの練習中である。いきなりアドリアーノが倒れこむシーンがあった。自分の足で起き上がれないほどでかなり痛がっていたが、そんなアドリアーノに対してロナウジーニョは容赦なく「早く立てよ!」と言わんばかりの蹴りを浴びせかけていた。これまでの練習は全て流していたので、これは演技だとすぐに分かった。疲れているから早く切り上げたかったのだろうね。 その一方で練習が始まってから最後まで常にボールと戯れていた選手がいた。中盤のレナトである。他の選手が座って休憩している時でも彼は誰か見つけてはパスやリフティングなどでボールを使っていた。しかも「ヘナト〜」と声をかけられるとたとえどんな時でも親指を立ててファンに応えるのである。律儀で真面目、本当にレナトはナイスガイだ。 練習は1時間半程度で終了、帰りはタクシーがつかまらずたまたま通りかかったTV局のクルーの車に便乗させてもらう事になった。いつもホテルで顔をあわせていて、すっかり顔なじみになっていたので私のことも覚えていてくれたようだった。ホテルに戻ってくると時を同じくして練習を終えたセレソンのメンバーも帰ってきた。しかも帰りはロナウジーニョを中心にサンバのリズム付きで・・・、この日約200人くらいいた日本人観光ツアーのおじさま、おばさま方はこの光景に出くわして目が点になっていた。結局、彼らが各自の部屋に戻るまでサンバのリズムは鳴り止まず、ちょっとしたハプニングだった。 さらにハプニングといえばホテルにレバークーゼンでプレーしている元セレソンのフランサがふらりとやってきた。すぐにブラジルのマスコミ陣に囲まれたが、日本人である私を見つけると歩み寄ってきて握手をしてくれた。(帰国してその真相を知る事になったのだが、彼はこの頃Jリーグの数チームからオファーをもらっていてすでに日本行きを決めていたようだった。その後柏レイソル入りを発表)